野生鳥獣と深刻な農業被害

ジャーキーの原料となる「ニホンジカ」は現在 兵庫県内 で深刻な農業被害を出しています。

たつの市も例外ではなく、鹿やイノシシの被害により農業を辞めてしまう農家も多数出ています。

本来「ハンター」と呼ばれる「猟師」が環境省、県、市からの依頼により「有害鳥獣捕獲従事者」となり、増え過ぎた野生鳥獣を捕獲、駆除して「個体数調整」を行います。

これを「有害鳥獣捕獲事業」と呼び、任命された猟師を「有害鳥獣駆除隊員」と呼びます。

近年たつの市では「駆除隊員」が高齢化して引退され、全く「個体数調整」が行われない状態が10年以上続いています。

後継者や新たななり手を確保する事ができず、農業被害が拡大の一途を辿ってるのが現実です。

令和3年に狩猟免許を取得。初猟へ…

令和3年に狩猟免許(わな)を取得し、11/15から初めての猟期を経験しました。

既に猟師がいなくなって久しい環境だった為、師匠と呼べる人もおらず独学で捕獲技術を学びました。

努力の甲斐あり猟期中にシカ5頭、イノシシ2頭の捕獲に成功し、翌年4月から「たつの市有害鳥獣捕獲隊員」に任命され現在に至ります。

最初から「単独猟師」を貫いてますので、当店の商品は100%私が捕獲、処理した物になります。

出所不明な個体は一切含まれておりません。

猟場は全て「兵庫県たつの市」のみです。

狩猟期と有害鳥獣駆除の違い
兵庫県の場合

11/15〜3/15までの期間を狩猟期と呼びます。

この期間は狩猟税を納めて「狩猟者登録」をした都道府県内であれば、基本的にどこででも狩猟する事ができます。

但し、私有地や公有地で使用許可が得られない場合は狩猟できません。

狩猟できない地域は各ハンターに配布される「狩猟者マップ」にて確認できます。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk27/documents/r5b2.pdf


有害鳥獣駆除は4月第一日曜日から10月31日までの期間実施されます。
基本的に住民票がある市区町村から任命され、その市区町村内でのみ捕獲活動ができます。
また、ノルマが決められており、シカ◯頭、イノシシ◯頭のように予め捕獲頭数が決められています。
これは「狩猟」が主な目的ではなく、「個体数調整」が主な目的になるので「狩猟」とは意味が全く異なります。

有害鳥獣駆除で捕獲対象となる野生鳥獣
重点捕獲対象

ニホンジカ
イノシシ


特定外来生物

アナグマ
アライグマ
ハクビシン
ヌートリア
当店で販売されている「愛玩動物用フード」について
当店で取り扱っている「ペットフード」は100%兵庫県たつの市産の「ニホンジカ」と「イノシシ」を使用しており、捕獲、処理まで全て私1人が行なっております。

兵庫県たつの市の概況


たつの市は、南北に流れる自然と歴史が豊かな揖保川とともに発展してきた経緯があります。この地域にとって貴重な存在である揖保川を軸に、北部の山々や原生林・鶏籠山などの豊かな緑、瀬戸内海国立公園にも属する関西随一の遠浅海岸・新舞子浜、梅林などの自然資源や、国指定史跡の新宮宮内遺跡、国指定重要文化財の賀茂神社、永富家住宅、堀家住宅、また、龍野城と脇坂藩5万3千石の城下町に連なる古い町並み、江戸時代に海の宿駅として栄えた室津港などの歴史的資源も豊富に有しています。これらの地域資源を様々なイベントなどに生かすことで、多くの人が魅力的な自然・歴史資源を訪れ、活発な交流が行われています。

風土が生み出した手延素麺や醤油醸造、皮革産業、かばん産業といった地場産業が根づく一方で、ハイテク産業や電機産業も発展を続けています。特色ある農業も盛んで花きや紫黒米、軟弱野菜、トマト、大根などが栽培されています。

また、この地域は、古くから山陽道、筑紫大道、揖保川の水運など交通の要衝として発展し、現在も、山陽自動車道、国道2号・29号・179号・250号、JR山陽本線・姫新線といった交通軸が集中する地域となっており、さらには、この地域を起点とする中国横断自動車道姫路鳥取線が全線開通し、交通機能を介した広域的なつながりと広がりを有する地域です。

さらに、播磨科学公園都市では世界最高性能の大型放射光施設SPring-8とX線自由電子レーザー施設SACLA、兵庫県立大学など学術研究機関が集積しています。保健・福祉・医療や教育の分野でも粒子線医療センター、西はりま特別支援学校や西播磨総合リハビリテーションセンターなどがあり、豊かな自然環境のなかで、21世紀の科学技術の発展を支える学術研究機能と優れた先端技術産業を中心に、快適な居住環境を備えた国際的な科学公園都市を目指して整備が進められています。

揖保川、林田川の水で育った優良個体が多数生息
一級河川の「揖保川」がたつの市を縦断しており、綺麗な水が豊富にある環境で育った野生鳥獣は優良な個体が多数存在します。
また四方を大小様々な山に囲まれているので野生鳥獣が繁殖しやすい環境が整っています。
その為「個体数調整」が行われないとバランスが崩れて一気に大繁殖してしまうリスクもあります。
ハンターの高齢化と後継者不足によりバランスが崩壊
元々山に囲まれて農業も盛んなたつの市ですが、近年野生鳥獣の異常繁殖により農業被害が深刻な状況です。
私1人が年間100頭の鹿を駆除しても個体数増加の歯止めにもなっていません。
イノシシに限っては豚熱の影響も殆どなく昼間でも目撃される程個体数が増えています。
どこかで流れを変えない限り個体数増加は防げないと思われます。
年間100頭駆除しても殆どが利活用されない現状
年間100頭という事は月平均8頭前後の捕獲があります。
8頭を1人で処理するのはかなりの重労働で、利活用を考える時間的余裕がありません。
ですが、月に8頭ペースで土葬にするとあちこちで肉食獣(特にクマ)を呼び寄せる事になり、大きな被害が出る可能性があります。
今後も増え続けると予想される獣害と繁殖数
有害鳥獣捕獲員として3年経ちましたが、初年度は知名度もなく猟場は小さな山2つでした。
2年目になる辺りから「市内に有害鳥獣捕獲員」が在籍している事が知れ渡り依頼が殺到。
現在では20箇所近い猟場があり、安定して捕獲する事ができています。
  • 有害鳥獣捕獲〜鹿ジャーキーになるまで
  • 市内の各自治体(自治会)からの獣害相談
  • 市獣害担当、自治会長、有害鳥獣捕獲員で現地調査
  • 人に安全かつ鳥獣捕獲に最も有効な方法、場所に罠を設置
  • 捕獲するまで毎日の見回り
  • 野生鳥獣の捕獲、駆除
  • 駆除個体の解体、精肉処理
  • ジャーキー等の食肉加工
  • 品質チェックとパッケージングと

ご注意

・咬み癖のある子はお断りする場合がございます。
・無断キャンセルされた場合は、次回からご利用いただけません。
・毛の状態により、予定よりお時間がかかる可能性がございます。

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